ミノタブによるその他の副作用


ミノタブによるその他の副作用


ミノタブの主成分ミノキシジルは、元々血圧降下剤として使用されてきました。
従って動悸や胸痛などの循環器系に関わる副作用については、容易に想像できるところです。
しかし、このような血行促進作用とは一見無関係の副作用についても、いくつか報告されています。
例えば性機能障害や性欲減退、抑うつ症状、老化などです。
またこのような不透明な副作用の実態があることが、厚生労働省を含め世界各国がミノタブを医薬品として認可できない一因となっています。
ただミノタブを服用している人からの訴えである以上、私たちはこういった副作用の可能性があるという前提で服用しなければなりません。
ここでは副作用のレアケースとして、高カリウム血症と初期脱毛について取り上げたいと思います。


高カリウム血症


カリウムは私たちの体に存在するミネラルの一つです。
その大部分は細胞の中の細胞内液に含まれていて、血圧を調整するなど体の恒常性の維持に役立っています。
また果物や野菜、魚、肉などさまざまな食材に含まれていて、人間にとってある程度必要とされるミネラルです。
しかし血液の中のカリウムが増えすぎると、色々な症状を引き起こします。
例えば手足の痺れや不整脈、筋力の低下、吐き気などがそうです。
これらの症状は高カリウム血症と呼ばれます。
最悪の場合、不整脈などから心停止に至ることもあります。
具体的には、血中カリウム濃度が5.5ミリ当量以上になった場合に高カリウム血症の症状が現れ、細胞の機能が低下すると言われています。
また血中カリウム濃度が7.0ミリ当量を超えると命に関わる危険な状況となり、心停止に陥る可能性も生じます。
原因としては白血球や血小板の増加、インスリンの欠乏、重度のやけどや怪我、アルドステロンの欠乏などが挙げられます。
もし高カリウム血症になった場合は、血液中のカリウムを減らす必要があります。
食事でカリウム制限を行ったり、ラシックスなどの利尿剤で体外に排出するなどして治療します。

ミノタブの服用者にも副作用の一部としてこの高カリウム血症の症状が現れることがあり、注意が必要です。
ミノタブ以外の血圧降下剤においても副作用として高カリウム血症を発症することがあり、その関連性が指摘されていますが、詳細はわかっていません。


初期脱毛


ミノタブの副作用として、初期脱毛という症状がみられることがあります。
初期脱毛とは、使用開始後概ね1か月間くらい経過したときに、急に抜け毛の量が増える現象のことです。
抜け毛の量には個人差があるので何とも言えないのですが、多い人で1日当たり200本から400本程度です。
AGAではない人の抜け毛の平均が1日当たり50~100本と言われているので、かなり多量の毛髪が抜けることで驚く人もいます。
いわば本末転倒な話でもあるので、初期脱毛の副作用を知らない人は相当ショックを受けるのではないでしょうか。

しかし初期脱毛は、ミノタブのミノキシジルという成分が効き始めた証拠であり、新しい健康的で丈夫な髪が生え始める兆候なのです。むしろ喜ぶべきことと言えるでしょう。
また初期脱毛は2週間から長くて1か月程度で収まりますので、あまり心配する必要はありません。

この初期脱毛に関しましては、人間の髪にはヘアサイクルという周期があり、成長期、退行期、休止期という3種類の期間が循環しています。
AGAを患っている人はこのヘアサイクルが短くなっていて、成長期の髪が太く長くなる前に抜けてしまっているのです。
正常なヘアサイクルでは2年から6年くらいかかるところ、AGAのヘアサイクルでは6か月から1年くらいで1周すると言われています。これでは髪の成長が間に合いません。
初期脱毛を生じたということは、不健康で短いヘアサイクルが、あるべき健康な状態に変わったということを意味しています。

尚このとき頭皮では、ミノキシジルの効果により血流が改善し、毛母細胞の分裂が活発になっています。
新しく作られた丈夫な髪が待機している状態で、これがやがて今までの不健康で細く短い髪を押し出してくれるのです。

したがって、初期脱毛により抜け毛が急増したことで、慌ててミノタブの使用を止めてしまうのが一番良くありません。せっかく状況が好転しかけているというのに、ただ抜け毛を増やしただけという最悪のタイミングになってしまいます。
ここはひとまず冷静なって、新しい丈夫な髪が生えてくるのをじっと待ちましょう。

まとめ


最後に、ミノタブの特徴として、さほど長期間は効果が見込めないという性質があります。
服用後しばらくの間は髪が成長しようと頑張るのですが、時を経るごとにその効果が薄れていきます。
これも個人差が大きいのですが、ミノタブの効果が現れるのは概ね4か月から6か月の間です。大体1年くらいまではあきらめず服用してほしいところですが、2年以上使用して効果が現れない場合は、他のAGA治療薬にシフトした方が良いかもしれません。
また、ミノタブは副作用等の理由から、国内では未認可の医薬品です。
そのため、費用も他の薄毛対策に比べると割高になりますし、なにか重篤な副作用が発生した場合、だれも保証等してくれません。
そのデメリットを加味すると、ミノタブの使用は推奨できるものではないかと思われます。
そのあたりのリスクマネジメントは今後必要になるかと思われますので、重々ご承知おきください。

また、ここにない副作用に関しましてはミノタブによる主な副作用の記事に詳細がございますので、併せてご確認ください。