ストレスによる抜け毛のメカニズムとは?

抜け毛が増える原因はいくつかあります。ホルモンの関係が関わっていることもあります。食生活や頭皮環境といったものが関連している可能性もあるわけです。

こちらではストレスによる抜け毛について詳しく解説します。ストレスは誰にでも発生する可能性があります。性別も一切関係ありません。そのストレスが抜け毛に対して大きな影響を与えてしまう可能性があるわけです。

では実際になぜストレスによって抜け毛が発生してしまうのでしょうか。仕組みについて徹底解説します。

ストレスによって抜け毛が増えてしまう理由とは


・血行不良によって髪の毛の発育が悪化してしまう


ストレスは全身に影響をあたえることでも知られています。そのストレスが全身に大きな影響を与える理由として「血行不良」があります。

ストレスには血管を収縮させてしまう作用が確認されているのです。要は高血圧のような状況を作り出してしまうことになります。
血管が収縮するということは、血管に流れる血液の量が少なくなる、ということでもあります。

血管が収縮してしまうと、基本的に太い血管に多くの血液が流れるようになってしまいます。その代わりに末端の血管である、毛細血管などに流れる血液量はどうしても減ってしまうわけです。

そこで注目してほしいのが髪の毛が生えている頭皮の血管です。基本的に頭皮には太い血管はありません。毛細血管が張り巡らされているような状況になっています。
血管が収縮してしまうような状況になってしまえば、頭皮の毛細血管に流れる血液量は著しく減少してしまうわけです。

髪の毛に関わっている細胞と言えば細胞母細胞と毛乳頭細胞があります。それらの細胞は、血液から栄養が送られることで働いています。そもそも髪の毛の原材料であるタンパク質やアミノ酸といったものも血液で細胞に運ばれているわけです。

ストレスによって血管が収縮してしまえば、結果として髪の毛を作る細胞の働きを弱めてしまい、髪の毛の成長がストップして抜け毛の量が増えてしまうのです。

【ストレスによる血行不良が原因で抜け毛の量が増える流れ】


・ストレスが発生する

・血管が収縮する

・髪の毛に関わる毛母細胞や毛乳頭細胞に栄養が送られにくくなる

・細胞の働きが衰える
・髪の毛の原料が足りなくなり

・髪の毛の成長が鈍化する

・髪の毛が成長し切る前に抜けてしまう

・ホルモンバランスが乱れることによって脱毛量が増えてしまう


ホルモンバランスの乱れが原因となって脱毛してしまうケースですが、実は男性と女性では内容が異なっています。ただし途中までは一緒なので、そこまでは男女共通として解説させてもらいます。

ストレスが高まるということは、交感神経が常時高ぶっているような状況になってしまいます。交感神経というものは緊張などを司る神経でもあり、運動をするときなどにも活発になる大事なものですがストレスが高まっている方は寝るときも交感神経が高まってなかなか眠れない、といった状態になってしまうのです。
交感神経は同じく神経の自律神経とも関わっています。自律神経は立ちくらみなどにも関わっていることで知られているわけですが、ホルモンバランスにも影響を与えます。自律神経の乱れが、男性ホルモンと女性ホルモンの正常なバランスをかき乱してしまうわけです。

【男性がホルモンバランスの乱れで抜け毛が増える理由】

男性ホルモンが過多の状態になってしまうからです。
男性型脱毛症(AGA)は男性ホルモンのテストステロンと酵素の5αリダクターゼが結合することによって発生します。その二つの物質が結合することで、ジヒドロテストステロン(DHT)という物質が生み出され、前頭部や頭頂部の毛根唐紙の毛が生えにくいようにしてしまうわけです。

男性はストレスが高まり男性ホルモンが増えてしまうようなことがあると、ジヒドロテストステロン(DHT)がより多く生成されてしまう恐れがあります。その結果、抜け毛量が増え脱毛も進行するわけです。

<ストレスによるホルモンバランスが原因で抜け毛量が増える流れ~男性~>


・ストレスが発生する

・交感神経と副交感神経のバランスが崩れる

・自律神経も影響を受け、自律神経も乱れてしまう

・ホルモンバランスが乱れる

・男性ホルモンが増えジヒドロテストステロンが多く生成されるようになる

・男性型脱毛症の影響が強まる

・脱毛量が増える


【女性がホルモンバランスの乱れで抜け毛が増える理由】

女性ホルモンが減ってしまうからです。
女性ホルモンには様々な役割があるわけですが、実は髪の毛に対して素晴らしい働きを持っています。

・血管を拡張する(血行を促進する)
・ヘアサイクルの成長期間を長くする

女性ホルモンは血管を拡張し、たくましい髪の毛が生えやすい状況を作り出してくれます。さらに髪の毛にはヘアサイクルというものがあり、成長期と休止期、さらに退行期といったものがあります。髪の毛は脱毛するわけですが、成長期間が長ければ長いほど抜け毛量が減ることになります。しかし女性ホルモンが減ってしまうと成長期間が短くなり、脱毛量がどうしても増えてしまうわけです。

女性ホルモンと脱毛がよく分かる時期としては産後と更年期があります。産後と更年期はともに女性ホルモンが減ります。そうすると一気に脱毛量が増える、といった減少が起こります。特に女性の場合は女性ホルモンが一気に減る40代なかば以降から薄毛に悩まされるわけです。
自然現象の場合は仕方ありませんが、産後や更年期に関係なくホルモンバランスが乱れる、というような状況は避けなければなりません。

<ストレスによるホルモンバランスが原因で抜け毛量が増える流れ~女性~>


・ストレスが発生する

・交感神経と副交感神経のバランスが崩れる

・自律神経も影響を受け、自律神経も乱れてしまう

・ホルモンバランスが乱れる

・女性ホルモンが減る

・髪の毛に栄養が送られにくくなったり、成長期間が短くなったりする

・脱毛量が増える


・頭皮環境が悪化することによって脱毛量が増えてしまう


ストレスによる血行不良によって引き起こされるものです。
髪の毛は血液によって栄養が運ばれ生えてきています。それと全く同じように、皮膚も血液によって栄養が送られ生成されています。

ストレスによって血行が悪くなり皮膚細胞に栄養が送られなくなるとい、なかなか新しい皮膚が生成されなくなります。要はターンオーバーが乱れてしまうわけです。そもそもお肌のターンオーバーは年齢が高くなるごとにどんどんと間隔が広がっていきます。
ターンオーバーの間隔は28日と言われていますが、それは若いときだけです。

【年齢別のターンオーバーの周期~目安~】

・10代・・・約20日間隔
・20代・・・約28日間隔
・30代・・・約40日間隔
・40代・・・約55日間隔
・50代・・・約75日間隔
・60代・・・約90日間隔

※「HEALTHYA」の「ターンオーバーについて」(http://www.healthya-co.jp/turnover/)を参考にしました

薄毛が発症しやすいのは30代後半や40代以降です。ちょうどターンオーバーの感覚が広がっていく時期にあたります。そんな時に、さらにストレスで血行が悪くなりターンオーバーの感覚が開いてしまうと、お肌の上にはいつまでの古い角質がある状態になってしまうのです。実はそれが薄毛の原因を招いてしまいます。

古い角質がお肌の上にずっとあるような状態になってしまうと、毛穴に皮脂が詰まりやすくなってしまうのです。毛穴に皮脂が詰まってしまうとそこに炎症が発生します。ひどくなると脂漏性皮膚炎といった状態になってしまい、髪の毛が抜けてしまう原因にもなりかねないのです(脂漏性脱毛症)。

また血行不良で頭皮に栄養が送られにくくなると、頭皮が硬くなる現象も起こってしまいます。皮膚が固くなると弾力もなくなり、さらに流れる血液量が減少してしまう恐れもあります。頭皮が若い頃に比べて硬くなってきた、という場合には頭皮に問題が発生しているのかもしれません。早急な対策をおすすめします。

・亜鉛の減少により脱毛量が増える


ストレスが発生すると、体内に活性酸素と呼ばれているものが発生します。活性酸素ですが、人体に老化をもたらすものとしても広く知られています。

活性酸素は人体にとっては帯的な存在なので、なんとかしようとするわけです。その活性酸素をなくすために活用されている物質が亜鉛です。亜鉛があることで活性酸素を退治して、なんとか体を維持していきます。

しかし問題は日常的に体がストレスによってさらされている場合です、日常的に亜鉛を消費してしまうことになります。

亜鉛は実は髪の毛の生成にも大きく関わっています。髪の毛の主原料はタンパク質ですが、タンパク質だけで髪の毛が生成されているわけではありません。アミノ酸や亜鉛が利用されるわけです。
特に亜鉛は髪の毛の主成分となるケラチンと呼ばれるタンパク質の合成に関わっているのです。ストレス過多の状態が続いて亜鉛不足に陥ると髪の毛の生成がされにくくなり、成長途中で脱毛してしまう恐れもあるので注意しましょう。

【ストレスによる亜鉛不足で抜け毛量が増える流れ】


・ストレスが発生する

・体内に活性酸素がたくさん発生する

・活性酸素を退治するために亜鉛が利用される

・亜鉛不足になってしまう

・髪の毛の主成分であるケラチンの生成がされにくくなる

・髪の毛の成長が鈍化し、脱毛量が増えてしまう


・睡眠不足による抜け毛量の増加が発生する


髪の毛の成長には睡眠が大きく関わっています。
我々の体には成長ホルモンというものがあり、成長ホルモンの影響で様々な細胞が活性化しているのです。

成長ホルモンは特に寝ている時に多く分泌されており、実際に我々の髪の毛も寝ている時に最も成長しています。

ストレスが高まってしまうと、寝付きが悪くなります。眠れたとしても深い睡眠が取りにくくなり、成長ホルモンの分泌量が少なくなって脱毛量が増えてしまう恐れがあります。

ストレスですが交感神経を高める、という作用があります。交感神経は興奮や緊張などに関わっている神経です。眠る時は交感神経が収まっていることが必要になります。一方で、副交感神経というリラックスする神経が高まっていなければなりません。

ストレスが高まると交感神経が高まり、副交感神経は働かなくなってしまうので不眠症のような状態になってしまうわけです。

【ストレスが原因の睡眠不足による抜け毛量の増加の流れ】


・ストレスが発生する

・交感神経が活発化してしまう

・寝付きが悪くなったり、深い眠りに付けなかったりしてしまう

・成長ホルモンの分泌量が少なくなってしまう

・細胞の働きが弱くなる

・髪の毛の成長がストップし、脱毛量が増えてしまう


ストレスによる抜け毛が増えてしまいやすい人とは


・食生活が乱れている


暴飲暴食をしている、という方はストレスの問題が発生しやすいです。
暴飲暴食を行ってしまうと、実は活性酸素が発生しやすいのです。

大量に飲んだり食べたりすると、内臓が長時間働かなければなりません。特にアルコールを飲むと、アルコールを解毒するために肝臓が働き詰めになってしまいます。要は内蔵が疲労しやすくなってしまい、その結果活性酸素が発生して脱毛に発展する恐れもあるわけです。

またバランスのよい食事をしていない方は、特定の栄養素が足りない、という状態にもなりやすいです。その結果、ストレスによって特に減りやすい亜鉛不足になってしまう恐れも出てきてしまいます。

・夜ふかしをする癖がついている人


寝る時間が定まっていない、という方はストレスを抱える可能性があります。
ストレスを溜めないためには、安定した睡眠時間の確保、というものが必須なのです。週末などに寝だめをすればOK、と思っている方も多いでしょう。しかし長時間寝たとしてもストレスは解消されません。実は長く寝すぎてもストレスは溜まってしまうのです。

毎日だいたい同じくらいの睡眠時間を確保していく、ということがストレスによる抜け毛を減らすためには必須というわけです。

ちなみに短時間睡眠は厳禁です。5時間未満などの睡眠しか毎日取っていない、という方はストレスが溜まる一方になってしまいます。ストレスによる薄毛のリスクと隣り合わせ、となってしまうので気をつけてください。

・運動をほとんどしない人


仕事はデスクワーク、仕事が休みの日は家から出ない、という人はストレスによる脱毛量が増えてしまうかもしれません。

運動をしたらストレスを解消できるというわけではありません。しかし、身体の凝りというものがストレスを高めてしまうのです。ある程度体を動かして関節などをある程度活発に動かしていかなければなりません。

体を動かすことで質の良い睡眠も確保できます。睡眠はストレスを解消するのに最も役立つものです。睡眠障害に悩まされている、という方は1日あたり10分や20分でも良いので体を動かすことから始めてみましょう。